東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻

  
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  1. 【10/30 映画専攻公開講座】上映+特別講義「旧東ドイツのアンダーグラウンド映画:1979年~1989年」

【10/30 映画専攻公開講座】上映+特別講義「旧東ドイツのアンダーグラウンド映画:1979年~1989年」

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東京藝術大学大学院映像研究科
映画専攻公開講座 2015-16

上映+特別講義「旧東ドイツのアンダーグラウンド映画:1979年~1989年」
講師:クラウス・レーザー(映画史研究者/映画評論家/映像作家)
聞き手:筒井武文(東京藝術大学大学院映像研究科教授)

※逐次通訳付き
※入場無料・予約不要

2015年10月30日(金)14 :15 – 17 :30(開場14 :00)
東京藝術大学横浜校地馬車道校舎3F 大視聴覚室

主催:東京藝術大学大学院映像研究科 横浜市文化観光局

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「旧東ドイツのアンダーグラウンド映画:1979年~1989年」
第二次大戦後東西に分割されていたドイツが、再統一されて今年で25年になる。この度、1962年旧東ドイツのカール・マルクス市に生まれ映画史研究者・映画評論家・映像作家として活躍するクラウス・レーザー(Claus Löser)氏が初めて来日。1970年代後半に社会主義国家で起こったアンダーグラウンド映画運動について、その歴史的背景と経緯を概観する。また、日本で未公開の非常に珍しいアンダーグラウンド映画の短編作品(自作を含む7本)を上映し、解説する。
上映作品は、1979年制作『ドレスデンのテロ』(20分)、1981年『アインマート』(15分)、1983年『アクション シチュエーション』(8分)、『白布の下に』(9分)、1984年『サミュエル』、1985年『追悼の辞』(6分)、1987年『レポート』(7分)など。実験映画からアニメーション、コラージュ作品、劇映画に至るまで様々な試みが見られる。

 

【上映作品】
『ドレスデンのテロ』1979年/20分
演出:A.R. ペンク ヴォルフガンク・オーピッツ
音楽:A.R. ペンク
ある別離についての映画。1980年西側に移住する前に、ひとりの芸術家が故郷ドレスデンの思い出の場所を訪れる

『アインマート』1981年/15分
演出:ルッツ・ダムベック
閉鎖された全体主義組織から逃避しようと試みるが失敗に終わるというストーリーの実験的アニメーション映画。

『アクション シチュエーション』1983年/8分
演出:ヘルゲ・ライベルク
音楽:ローター・フィードラー
音楽、グラフィック、沈黙を余儀なくされた詩人たちを撮影した映像を組み合わせた、メディア・コラージュを試みた映画。

『白布の下に』1983年/9分
演出・音楽:コルネリア・シュライメ
停止した時代の、閉じ込められ排斥された感覚に対するリアクションを暗示するシュールな作品。

『サミュエル』1984年/4分
演出:コルネリア・クラウス
音楽:ルードビッヒ・ベートーベン
人気のない市電のプラットフォームを舞台とする「画一化」についての寓話。サミュエルという名の子供が、異質なものを認めない大人社会に入るための儀式に臨む。

『レポート』1987年/7分
演出:ヴィア・レヴァンドフスキー
音楽:マーク・スチュワート&The Maffia
既存の映像と新しく撮影した謎に満ちた映像のコラージュ。ハイナー・ミュラーのシェイクスピア翻案作品『ティトゥス・アンドロニクス──ローマ陥落』へのオマージュ。

『追悼の辞』1985年/6分
演出:クラウス・レーザー
音楽:This Heart
「生きている感覚としてのパラノイア」がテーマのカール・マルクス市(現在のケムニッツ)を舞台とする短編劇映画。

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クラウス・レーザー Claus Löser
1962年旧東ドイツのカール・マルクス市(現ケムニッツ)に生まれ。映画史研究者、映画評論家、映像作家。大学入学資格(アビトゥア)取得、兵役をおさめた後、1980年から文章、音楽、映像などの作品を創り始める。1990年から1995年までポツダム市バーベルスベルク映画大学で学ぶ。1990年よりベルリンの「Brotfabrikkino(パン工場映画館)」で上映企画を担当。1992年よりフリーの映画評論家として新聞や雑誌(taz、Berliner Zeitung、 film-dienst)に執筆。1992年、ベルリン芸術賞、芸術アカデミー奨励賞を受賞。
1996年:「ex.oriente.lux──東ドイツ実験映画アーカイブ1976‐1989」を創始。同時に「Gegenbilder対立する映像──東ドイツにおける映画のサブヴァージョン」を編集。
2001年:DEFA財団奨学金。
2004年:展覧会「ベルリン──モスクワ/モスクワ──ベルリン1950~2000」の映画部門キュレーター。
2005〜2007年:「社会主義統一党独裁制研究財団」奨学研究員。
2008年:「Gegenbilder対立する映像──ドイツとアメリカ合衆国」DVD制作。
2009年:映画特集「Winter adé──映像に見るドイツ統一の前兆」キュレーター。
2009年:ドキュメンタリー映画『空間の主張 ― DDRにおける展示芸術』(J. Motzと共同制作)。
2010年よりDEFA財団評議員を務める。
2011年:バーベルスベルク映画テレビ大学で博士号取得。10月『拒否の戦術』出版。
2013〜2015年:「ドイツ映画批評協会」諮問委員。
その他著作多数。

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