東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻

  
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  1. 堀越謙三 追悼上映会〜Not like someone〜

堀越謙三 追悼上映会〜Not like someone〜


 
⽇本映画界においてミニシアター⽂化の推進に尽⼒し、多くの映画⼈に多⼤な影響を与える作品や作家を紹介してきた映画プロデューサー・堀越謙三⽒。
プロデューサーとしてレオス・カラックス、アッバス・キアロスタミ、ダニエル・シュミットをはじめとする国内外の作品を⼿がけ、⽇本と世界をつなぐ架け橋としても活躍してきました。さらに、映画美学校や⽇本初の国⽴映画学校である東京藝術⼤学⼤学院映像研究科を⽴ち上げ、今⽇の⽇本映画を⽀えている多くの映画⼈を育成してきたことも⼤きな功績の⼀つです。堀越謙三⽒の存在なくして、現在の⽇本映画⽂化の姿は⼤きく異なっていたに違いありません。
本企画では、堀越⽒がプロデュースし、東京藝術⼤学が製作に関わった作品『Like someone in love』(2012 監督:アッバス・キアロスタミ)を上映しつつ、撮影監督の柳島克⼰氏と美術監督の磯⾒俊裕氏を特別ゲストに迎え、当時の撮影秘話や堀越謙三氏との関わりとその歩みを振り返りたいと思います。


  • 13:00 開場
  • 13:30 『Like someone in love』上映(109分)
  • 15:25 休憩(15分)
  • 15:40 トーク
  • 17:00 終了
  • 会場 横浜市中区本町4-44 東京藝術大学横浜キャンパス馬車道校舎3F(大視聴覚室)
  • 入場 無料
  • 座席 自由(先着順)
  • 定員 100名

 
※お席の予約は行なっておりませんので、あしからずご了承ください
 
 

上映作品


『Like someone in love』
2012年/109分/アメリカンビスタ/5.1ch/カラー/DCP

出演:奥野匡 高梨臨 加瀬亮 でんでん

80歳を過ぎた元大学教授のタカシ。独り身の彼は、デートクラブを通じて若い女性、明子を家に呼ぶ。タカシが用意した食事に見向きもしない明子は、田舎から出てきた祖母を駅に置き去りにしてしまったことを気に病んでいた。翌朝、タカシが明子を大学まで車で送り届けると、そこに明子の婚約者だという青年、ノリアキが現われる。そして、タカシを明子の祖父だと勘違いしてしまうのだが…。

監督・脚本:アッバス・キアロスタミ / プロデューサー:堀越謙三 マラン・カルミッツ / 撮影監督:柳島克己
サウンドデザイン:菊地信之 / 美術:磯見俊裕 / 編集:バーマン・キアロスタミ / 編集助手:横山昌吾 / 助監督:田澤裕一
製作:ユーロスペース MK2 / 配給:ユーロスペース

 
 

登壇者プロフィール

〈柳島克己 YANAGIJIMA Katsumi〉

1950年生まれ。写真学校を卒業後、72年に三船プロダクションに契約社員として入る。82年からフリーの助手となり、87年に初めて映画の撮影を担当する。『3-4×10月』『あの夏、いちばん静かな海。』『ソナチネ』『Kids Returnキッズ・リターン』『座頭市』『アウトレイジ』ほか、北野武監督の作品中14作で撮影を担当。そのほかの撮影作品に、柄本明『空がこんなに青いわけがない』、深作欣二『バトル・ロワイアル』、行定勲『GO』、滝田洋二郎『阿修羅城の瞳』、佐々部清『出口のない海』、西川美和『ディア・ドクター』『夢売るふたり』などがある。

 〈磯見俊裕 ISOMI Toshihiro〉

1957年生まれ。大学卒業後、様々な職業を経て、舞台美術・監督を手掛けるようになる。その後、映画美術担当として多くの映画に参加。主な作品には是枝裕和『ワンダフルライフ』『誰も知らない』『花よりもなほ』『歩いても、歩いても』、石井聰亙『ユメノ銀河』『五条霍戦記』、崔洋一『刑務所の中』『血と骨』、黒木和雄『美しい夏キリシマ』深作欣二、深作健太『バトル・ロワイアルII』、河瀬直美『殯の森』、三木聡『転々』、橋口亮輔『ぐるりのこと。』などがある。

 〈横山昌吾 YOKOYAMA Shogo〉

神奈川県生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーション(London College of Communication)で映画メディア学士を取得。帰国後、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻に入学し、編集を専攻。アッバス・キアロスタミ監督『Like Someone in Love』、アミール・ナデリ監督『CUT』, 石川慶監督『conversation(s)』、染谷将太監督『シミラー・バット・ディファレント』、ナグメシルハン監督『Maki』、半野善弘監督『彼方の閃光』など国内外の作品の編集などを担当。長年にわたり、ASEAN諸国を対象とした国際映画制作ワークショップのディレクターを務めた。 映像メディア学博士。

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