東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻

  
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  1. 【11/22(土】映画編集公開講座を開催!※『百万円と苦虫女』(タナダユキ監督)の上映もあり!

【11/22(土】映画編集公開講座を開催!※『百万円と苦虫女』(タナダユキ監督)の上映もあり!

東京藝術大学大学院映像研究科主催
映画編集公開講座

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映像を解体し、映画の感情を構築する
近年のデジタル技術の目紛しい進歩は、映画制作にも多大な影響を与えてきました。“映画=フィルム”というかつての認識は大きく変化し、映画のメディアはフィルムから、デジタルへと移行しています。東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻が創設された2005年度は、映画業界全体がフィルムからデジタル制作に移行するまさに過渡期にあたり、過去9年間にわたり映画専攻科で行われた映画制作は、映画業界のフィルムからデジタルへの移行の縮図といっても大げさではありません。
映画制作のデジタル化の最大の恩恵として、予算や時間の削減といった効率面に注目が集まりますが、実際の映画制作の創造性についてはどうなのでしょうか?
デジタル技術は映画編集にも大きな変革をもたらし、CG、合成だけでなく、編集ソフトの向上は、編集の可能性を大きく広げています。
しかし、その重要性にも関わらず未だに編集の認知度は低く、編集が持つ創造性と可能性についてはこれまであまり言及されてきませんでした。フィルム映画からデジタル映画への過渡期である今、編集が映画にどう関っているのか?映画編集とは一体何なのか、何を映画にもたらしているのか。「編集」という領域を見つめ直すことで、映画の持つ力と創造性について考える事ができるのではないでしょうか?
編集講座第二弾は、映画の「構成」にフォーカスをあて、映画構造を編集の視点からひも解きます。

【講座内容】
映画編集の第一人者である宮島竜治氏を講師として招聘し、宮島氏が制作に参加した作品『百万円と苦虫女』の上映後、映画の「構成」をキーワードに、編集技法や編集的思考についての講義を行います。また、講義後には、映画制作の技術的解説や担当作品のエピソードなどを交えての、講師、ゲスト、及び司会者との鼎談を行います。

【開催日時・場所】
日時:2014年11月22日 13:00~ (開場12:30〜)
場所:東京藝術大学横浜校地 馬車道校舎3F 大視聴覚室
プログラム:
特別上映『百万円と苦虫女』(2008年/121分/タナダユキ監督/蒼井優主演/35mmプリント上映)
講義(120分) [講師]宮島竜治(映画編集者)
鼎談(60分)[ゲスト]タナダユキ(映画監督)
入場料:(上映・講義とも)無料
定員:103名

【講師紹介】
宮島竜治(映画編集者・映画監督)
長崎俊一監督『ロマンス』(96年)で映画編集者としてデビュー。矢口史靖監督『スウィングガールズ』(04年)、山崎貴監督『ALWAYS 三丁目の夕日』(05年)で、日本アカデミー賞最優秀編集賞を二年連続受賞した。その他の主な作品に、『ホテル・ハイビスカス』『リンダリンダリンダ』『ゆれる』『百万円と苦虫女』『中学生円山』『永遠の0』など。2007年には、『歌謡曲だよ、人生は~乙女のワルツ』で映画監督デビューも果たした。

【鼎談参加者紹介】
タナダユキ(映画監督)
1975年福岡県生まれ。初監督作『モル』で2001年ぴあフィルムフェスティバルのグランプリなどを受賞。監督作に『タカダワタル的』 『月とチェリー』『赤い文化住宅の初子』、『百万円と苦虫女』(日本映画監督協会新人賞受賞)、『俺たちに明日はないッス』、『ふがいない僕は 空を見た』(トロント国際映画祭正式出品作)『49日のレシピ』など。編集者・宮島竜治氏とは『百万円と苦虫女』以降の全ての作品でタッグを組んでいる。

横山昌吾(映画編集者・東京藝術大学博士課程在籍)
London College of Communicationを卒業後、東京藝術大学大学院映像研究科で編集を専攻。2010年、国際編集シンポジウムTo Make the Emotionの総合ディレクターを担当。現在、フリーの編集者として活動しながら、東京藝術大学の博士課程在籍。編集参加作品『CUT』(11/アミール・ナデリ)、『Like Someone inLove』(12/アッバス・キアロスタミ)、『Departure』(12/許樹人)、『シミラーバッドディファレント』(13/染谷将太

【申し込み方法】
事前申し込み(定員に達し次第締め切り)

【申し込み・問合せ先】
geidai2014filmkouza@gmail.com

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