【11/26, 27, 12/1】オープンシアター|連続上映+特別講義|『アメリカの夜』『パンと植木鉢』『不安』|ピエール=ウィリアム・グレン/モフセン・マクマルバフ/シュテファニ・エッケルト
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- Date
- 2016.11.14
東京藝術大学大学院映像研究科 オープンシアター 2016-17
連続上映+特別講義 フランス/イラン/旧東ドイツ
◆ 11月26日(土) 開場 12:30 開映 13:00
『アメリカの夜』(1973年/監督:フランソワ・トリュフォー) ※35ミリ上映
ゲスト:ピエール=ウィリアム・グレン(撮影監督)
◆ 11月27日(日) 開場 13:00 開映 13:30
『パンと植木鉢』(1996年) ※35ミリ上映
ゲスト:モフセン・マクマルバフ(映画監督)
◆ 12月1日(木) 開場 17:00 開映 17:30
『不安』(1981年/監督:ロタール・ヴァルネーケ)
ゲスト:シュテファニ・エッケルト(メディア研究者)
【場所】(3イベントすべて)
東京藝術大学横浜校地馬車道校舎3F 大視聴覚室
〒231-0005 横浜市中区本町4-44(みなとみらい線「馬車道」駅5, 7番出口すぐ)
【料金】(3イベントすべて)
入場無料・予約不要
※それぞれの講義に逐次通訳つき
【お問合せ】
東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻/opengeidai@gmail.com
【主催】 東京藝術大学大学院映像研究科 横浜市文化観光局
【協力】 FEMIS/ワーナー ブラザーズ ジャパン/東和プロモーション/東京国立近代美術館フィルムセンター/東京フィルメックス/大矢敏/DEFA財団/ドイツ・キネマテーク/山根恵子(法政大学名誉教授)
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東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻オープンシアターでは、11月末から12月にかけて、国際色豊かなゲストを招き、映画上映と特別講義のイベントを連続で開催します。
フランスからは、フランソワ・トリュフォー監督作品の撮影監督も務めた世界的な撮影監督ピエール=ウィリアム・グレンさんを、イランからは、世界中で高い評価を得ているモフセン・マクマルバフ監督を、そしてドイツからは、かつて東ドイツに存在した映画会社DEFA(1946~92)の貴重な作品とともに、研究者でありDEFA財団理事長代理でもあるシュテファニ・エッケルトさんを、お招きします。
世界中の豊かな映画文化を体験できる、非常に貴重な機会となる今回の3つのイベント。
ぜひとも皆様のお越しをお待ちしております。
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◆ 11月26日(土) 開場 12:30 開映 13:00
FEMIS(フランス国立映像音響芸術学院)の撮影コース主任教官でもあり、フランソワ・トリュフォーの多くの作品の撮影監督を務めたピエール=ウィリアム・グレン。映画専攻内でおこなわれる撮影照明ワークショップのために来日するグレンさんに、映画撮影の技術について、フランスにおける映画づくりについて、またトリュフォーについて、『映画に愛をこめて アメリカの夜』の上映とともに、語ってもらいます。
『映画に愛をこめて アメリカの夜』
1973年/117分/カラー/35ミリ上映
監督:フランソワ・トリュフォー
撮影:ピエール=ウィリアム・グレン
出演:ジャクリーン・ビセット ジャン=ピエール・レオ ジャン=ピエール・オーモン フランソワ・トリュフォー
映画監督のフェラン(トリュフォー本人が演じている)が、ニースのスタジオで1本の映画撮影に取りかかる。問題を抱えた俳優たちやスタッフたちに囲まれながらも、なんとか映画の撮影は進んでゆくが……。映画撮影の裏側を描く、まさに映画づくりそのものが主人公となっている作品。「映画づくりのなかでこそ幸福になれる」人間たちが出会う数々の困難と、それらを乗り越える情熱、そして多くのルーティン作業……。映画を愛する人々のための、珠玉の作品。
ピエール=ウィリアム・グレン Pierre-William Glenn
1943年生まれ。撮影監督。ウィリアム・リュプチャンスキーのアシスタントを務めたのち、アンドレ・テシネ作品やジャック・リヴェットの伝説的作品『OUT 1』(70)の撮影監督を務め、注目を浴びる。その後はモーリス・ピアラ、サミュエル・フラー、ジョセフ・ロージー、そしてフランソワ・トリュフォーなど、国内外の傑出した監督たちとの仕事を重ねてゆく。また2005年からはFEMISの撮影コース主任を務める。
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◆ 11月27日(日)開場 13:00 開映 13:30
東京フィルメックスのゲストとして来日するイランの巨匠モフセン・マクマルバフ監督をお招きして、みずからの体験をもとにつくられた傑作『パンと植木鉢』上映とともに、自身の映画づくりについて、さまざまな角度から語ってもらいます。
『パンと植木鉢』
1996年/78分/カラー/35ミリ上映
監督:モフセン・マクマルバフ
出演:モフセン・マクマルバフ ミルハディ・タイエビ アリ・バクシ
東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品
過去に反政府活動家として、警察官をナイフで刺し、牢獄生活を送った経験のあるマクマルバフ監督。そんな彼のもとに、かつて刺された元警察官が尋ねてきた。そこからマクマルバフは、かつてのその出来事を映画化することに決め、オーディションを開始する。みずからの過去の経験と現在の映画づくりとが混ざりあい、ドキュメンタリーとフィクションとの境界が曖昧になる、90年代イラン映画の傑作の1本。
モフセン・マクマルバフ Mohsen Makhmalbaf
1957年生まれ。映画監督。十代から政治活動に没頭したのち、1983年『Tobeh Nosuh』で監督デビュー。その後、『サイクリスト』(89)、『サラーム・シネマ』(95)、『パンと植木鉢』(96)、『カンダハール』(01)などを発表し、イランを代表する監督として、世界的な評価を確立する。また娘のサミラやハナも映画監督として活躍しており、彼女たちの作品にはプロデューサーや脚本家として参加している。
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◆ 12月1日(木)開場 17:00 開映 17:30
東京国立近代美術館フィルムセンターにて開催される、「DEFA70周年 知られざる東ドイツ映画」特集上映に合わせ、旧東ドイツの映画会社DEFA(ドイツ映画株式会社/1946-1992)のコレクションのなかから日本未公開の貴重な作品を上映します。上映後にはDEFA財団理事長代理であり、研究者でもあるシュテファニ・エッケルトさんに、作品について、そしてDEFAの歴史的価値について、語ってもらいます。
『不安』(原題:『Die Beunruhigung』)
1981年/96分/モノクロ/デジタル上映
監督:ロタール・ヴァルネーケ
出演:クリスティーネ・ショルン ヘルマン・バイヤー ヴィルフリート・プッヘル コックス・ハベマ
ドキュメンタリー的劇映画作品。主人公インゲ・ヘーロルトは30代後半の心理学者で離婚を経験している。ある日、乳がんの疑いがあるとの宣告を受け、翌日手術を受けることになる。それまで24時間の出来事について、彼女の不安、過去の回想などを映像で追う。同時に、当時の東ドイツにおける政治的状況、市民の日常生活を垣間見ることができる。主人公に寄り添った丁寧なカメラワークで、一人の女性の精神的な限界状態を表現し、感動的なポートレートになっている。
シュテファニ・エッケルト Stefanie ECKERT
専門はメディア研究。ポツダム市バーベルスベルクのコンラート・ヴォルフ映画大学を卒業。在学中は学生映画祭「Sehsüchte(鑑賞中毒)」の責任者として活躍。
以来、さまざまなDEFA作品に関する出版、およびドイツ国内外でのDEFA特集上映に携わる。2001年よりDEFA財団の研究員として、主にDEFA作品のデジタル化に務める。現職はDEFA財団理事長代理。
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【関連企画】
DEFA70周年 知られざる東ドイツ映画
会期:2016年11月29日(火)~12月25日(日)
会場:東京国立近代美術館フィルムセンター(大ホール)
※12月3日(土)にはシュテファニ・エッケルト氏の講演会あり。
※その他詳細はフィルムセンターHPをご覧ください。
http://www.momat.go.jp/fc/
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