3/24オープンシアター|加藤直輝監督最新作『Blood Echo』完成披露イベント
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- EVENTS
- Date
- 2018.02.21
3/24|東京藝術大学大学院映像研究科 オープンシアター
『Blood Echo』完成披露試写会イベント
東京藝術大学大学院映像研究科と横浜市文化観光局は連携・協力して映像文化都市づくりを推進し、その一環で地域貢献事業として、映画上映会や講演会など、市民に開かれたイベント「オープンシアター」を定期的に開催しています。
【日時】2018年3月24日[土]
開場15:00/開演15:30 入場無料(予約不要)
【会場】東京藝術大学横浜校地馬車道校舎3階 大視聴覚室
横浜市中区本町4-44(みなとみらい線「馬車道」駅5, 7番出口すぐ)
【お問い合わせ】2045cf@gmail.com
【第1部】
『Blood Echo』 『Roadside Picnic』(併映)
トーク:「映画におけるオールアフレコ、そして、『声』の可能性を巡って」
長嶌寛幸(東京藝術大学大学院 映像研究科 教授)
松井茂(情報科学芸術大学院大学 准教授)
加藤直輝(映画監督)
清水裕紀子(サウンドデザイナー)
【第2部】
『2045 Carnival Folklore』ライブ上映
出演:Sierror!〽
主催:東京藝術大学大学院映像研究科 横浜市文化観光局
連携:フォト・ヨコハマ2018
助成:JSPS科学研究費助成事業 ACY先駆的芸術活動支援事業
現在の海外映画の主流は、「オールアフレコ」(全ての音声を撮影後に映像に合わせて収録する手法)によるサウンドデザインを行っている。これに対して現在の日本映画は、「撮影現場での同時録音がもたらす音響による物語表現」を主流としている。しかし、現在にいたる日本のサウンドデザインの歴史を検証すると、かつては「オールアフレコ」も一般的に行われており、特に1960年代の勅使河原宏監督作品において、作曲家・ 武満徹と、録音技師・奥山重之助が試みた「オールアフレコを用いた音響による物語表現」は、国際的にも高い評価を得ていた。今回の研究では、サウンドデザインの二つの方法論の統合的研究を通して、音響面からの新たな物語表現技法を研究、開発するものであり、その研究報告として、映画『Blood Echo』は誕生した。
──長嶌寛幸
今回上映する『Roadside Picnic』(2013)、『2045 Carnival Folklore』(2012–18)そして本作『Blood Echo』(2018)は結果的に音をコアに生まれた三部作となった。長嶌寛幸が様々な形で関わった3本でもある。2011年に映画とのつながりが死んでしまい、見る気が失せ撮り方も 忘れた。だからこの3作は映像や物語との回路を取り戻す作業だった。必要だったのは爆音とそのあとの静寂で、つまり音だった。『Blood Echo』で見つけたものがある。人の声だ。役者の発する声は力を持つことがある。現場でもアフレコでもその瞬間が在った。最後のセリフを聴いたとき、たしかにそれが宿っていると思った。
──加藤直輝
【第1部】15:30開演
◉上映
『Blood Echo』
2018年│55min.│Part Color│Standard│5.1ch
企画:シニギワ(長嶌寛幸+松井茂)
監督+編集:加藤直輝
脚本:加藤直輝、増田圭祐/撮影:定者如文
録音+サウンドデザイン:清水裕紀子
効果:渋谷圭介(Cinema Sound Works)
音楽+サウンドデザイン・スーパーバイザー:長嶌寛幸
編集+合成:鈴木宏/衣装:星健介(REVERBERATE)
出演:笠島智、鈴木将一朗、林亮佑、石井順也、望月めいり、Akihide Monna、Ryo Hamamoto、岡本英之
原爆が落とされた100年後。大地が崩れ、海が割れ、先送りされた責任が破裂した。溢れる死病と死体と呪い。やがて焼跡から希望が生まれる。YKHM City─人々が望んだ理想郷。そこは秩序と調和に統治された地上の楽園となった。Cityの西に深い森があった。汚染が酷く棲み着くのは大鎌を担いだ亡者と無垢な息子だけ。親子は自分達だけのルールに従い、肉を喰べず、血を崇め、大地に畏れと哀れみを捧げる日々を送っていた。ある日、森に女が逃げてくる……。加藤直輝による中編作品。長嶌寛幸、清水裕紀子との作業により初のオールアフレコ、5.1ch作品となる。前作『2045 Blood Echo Carnival Folklore』の前日譚として制作された。
※この映画はJSPS科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)(基盤研究(C))(課題番号 15K02167)「オールアフレコを用いた次世代サウンドデザインの物語表現研究」の研究成果物として制作されました。
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『Roadside Picnic』
2013年│24min.│Color│16:9│5.1ch
Concept:シニギワ(長嶌寛幸+松井茂)
Sound Design:長嶌寛幸/Text, Reading:松井茂
Reading:班文林/Image:加藤直輝
長嶌寛幸と松井茂のユニット「シニギワ」によるサウンド・インスタレーションに加藤直輝による映像を加えた作品。松井の詩を男と女の声が朗読し、その声を長嶌が変調した音響に2012年冬の福島の路傍を撮影した映像が投射される。
※この映画はJSPS科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)(挑戦的萌芽研究(課題番号 24652030)「デジタル音響技術による新たな物語表現研究」)の研究成果物として制作されました。
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◉トーク
「映画におけるオールアフレコ、そして、『声』の可能性を巡って」
長嶌寛幸×松井 茂×加藤直輝×清水裕紀子
全編オールアフレコで制作された『Blood Echo』の制作過程を通して長嶌(企画+音楽+サウンドデザイン)、松井(企画)、加藤(監督+脚本)、清水(録音+サウンドデザイン)の4人が表題を検証します。
【第2部】18:00開演
◉ライブ上映
作品のサウンドトラックと同時にその場で演奏する上映方式。これまでに国内ほかシアトル、ロッテルダム、ロンドン、バルセロナ等でも開催。
上映作品:『2045 Carnival Folklore』
出演:Sierror!〽
『2045 Carnival Folklore』
2012–18年│100min.│Part Color│16:9│Stereo
監督:加藤直輝/脚本:加藤直輝、増田圭祐/撮影:定者如文
編集:鈴木宏/録音:黄永昌/音楽:Sierror!〽、Dowser
出演:石井純也、岡美咲、奥瀬茂、林亮佑、Ryo Hamamoto、長嶌寛幸、岡本英之、T.Mikawa、増田圭祐、小崎愛美理、平岡祐介、矢野杏子、大西冬馬、土屋陽平、岡奈穂子、濱仲太、成瀬大樹、河添由夏子、大村昌也、海老原恒和
製作:はらほろ/ENBUゼミナール 助成:ACY先駆的芸術活動支援事業
http://2045carnivalfolklore.com
www.facebook.com/2045carnivalfolklore
原爆投下100年後のにほんに設定されたNuclear PunkSci-Fi Movie。『Blood Echo』はここから始まった。
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